iPhone 12のMagSafeのApple側の必要性と、社会的害悪について
- 2021/06/30
- 07:02
【Appleにとっての必要性】
何よりも、Qiワイヤレス充電の為が第一。iPhone 12では、従来のUSB Type-C仕様のLightening cableでの充電も可能なのだが、Qiワイヤレス充電と云う、コネクタでの接続無しに、所謂「置くだけ」での充電に対応している。これは、電流と磁力の発生原理(所謂「フレミング左手の法則」)に拠るもの。だが、Qiワイヤレス充電は高速充電が可能と言いながら、その仕様から、Qiワイヤレス充電器がiPhoneの正しい位置に設置されないと、充電速度が「高速充電」にならない。この事を解決する為には、充電器をiPhoneを包み込む様な形のもの(機械的治具)にする事で容易に解決出来る。が、iPhoneは「かっこよさ」の為に、その様な解決法では無く、iPhone自体にMagSafeと云う強力磁石を内蔵し、Qiワイヤレス充電器との位置関係を正確に保つ事で解決した。
と、同時に、各種「かっこよさ」を持った器具と、MagSafeの磁石で、接着する事を可能にした(これらも、上述の機械的治具の形を採れば、機能的には何の問題も無いアクセサリ装置に出来る)。
が、実は、iPhone 12でも、従来のUSB Type-C仕様でのLigtening Cableでの充電も可能なのだ。
将来的に、Qiワイヤレス充電が普及した際には、iPhoneには外部コネクタを一切付けない、と云う事も可能になるかも知れない。周囲のアクセサリ機器とのデータ通信はBluetoothなどで行い、受電はQiワイヤレス通信で行う、と云った形で(ちなみに、少なくとも、iPhone 12では、カメラのピント合わせの為にミリ波の送受信を利用している。これがBluetoothの電波とイコールか否かまでは確認していない。Bluetoothの電波とイコールなら、他機のBluetoothの電波でピントが狂う事を意味するから、別周波数の電波なのだろうとも一応推測してみるのだが、Bluetoothの電波は、プロトコルでIDを発信するから、それで区別しているのかも知れない)。そうした際には、現在のiPhone 12の防水を、ケース内部でプラスチック膜で覆って解決しているものが、プラスチック膜に穴の部分が無くなるので、ほぼ完璧になる。が、これらは将来的構想であって、iPhone 12での事ではない。
【MagSafeの社会的害悪】
何より医療系器具に対する干渉が生ずる(https://support.apple.com/ja-jp/HT211900 )。特にペースメーカーの使用者が広くいる社会的状況の中で、この様な強力磁石(一時的にしか磁力を生じない電磁石ではなく、永久磁石であろうと推測出来る事と、その磁力の強力さとで、従来の携帯やスマホとは異なるレベルの、強力な社会的害悪となり得るリスク)を内蔵した事が、私として許せない気がする。先のhttps://support.apple.com/ja-jp/HT211900 のページは、2021年6月になってUPされたものだが、こんな事は、設計時点で簡単に予想出来た事だ。
かつて、日本では電車内の優先席付近などで「ペースメーカー機器の誤作動に配慮して」携帯などの使用を控える様に、との表示があった時代があった。が、携帯が電波や使用電力を低減して行く中で、ペースメーカーへの害悪は薄れて行った。ペースメーカーの進化(ペースメーカーが進化していたとしても、そう頻繁に入れ替える様なものではないので、そんなに急に事態は変化しない。なお、ペースメーカーは電池の交換の為に、10年前後の間隔で電池交換の手術が必要となる)に拠るものではない。MagSafeは、Safeと云う文字が就いているにも関わらず、社会的には安全を害し、それは、通話時に限らない。MagSafe自体が持っている社会的害悪だ。将来的に「iPhone 12以降の持ち込み禁止」エリアや、「iPhone保有者の立ち入り禁止」のエリア(優先席)や電車車両が設けられても文句の言えた義理ではない。
混雑する電車・列車・バス内では、胸ポケットなどにスマホを入れている人もいるだろうし、ペースメーカー使用者との距離が近接する場合などは容易に考えられる事態なのだから。日本ほどのiPhone普及率となれば、iPhone保有者が複数近接していて、磁力関係が複雑になったところにペースメーカー使用者が近寄ってしまう事態(例:乗り降り)なども容易に考えられ、その際、ペースメーカーが停止する事は稀にしろ、不整脈状態になる事はあり得ない事ではない。
混雑する列車は、日本を初めとするアジア特有の状況かも知れない。が、日本はiPhone普及率が高く、Appleにとっても収益上稼ぎ頭と言ってもいい地域なのだから、それなりの配慮があっても然るべきだったと思う。Appleは、「かっこよさ」の追及を社会的安全に優先させた、と言っても間違いでは無いし、不買運動が起こっても当然とも思う。
なお、脳は、神経の束であり、神経内での伝達は微弱電流に拠っている。強力磁石を常用する事で、脳の活動に影響が無いとは言い切れない(あるとの確証も無いのだがw)。特に考えるべきは、脳の活動が継続的に妨げられ続けた挙げ句、長期間経過後に、脳の活動レベル自体が、そうでない場合に較べて大きく異なって来る事態(どれだけ明晰に考えられるか、と云う解像度のレベルの問題)。私としては、危険は少ない方がいいと考える(笑)。
私は、少なくとも、このMagSafeが社会的害悪であると考えるが故に、自分でiPhone 12を購入する事は無いだろうし、周囲の者には「止めた方がいい」と言うだろう。iPhone 12は、かっこよさにこだわる余り、ケースの周囲をガラスで覆うなどと云う事もした所為で、衝撃に弱くなっているだろうし(落として、下がコンクリートだった場合など、ガラス膜にヒビがが入る可能性が高い)。私は、iPhone 12に現れた、Appleの価値判断を支持しない。
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<この記事以前の参考記事>
私がiPhoneを選ばなかった理由
https://reywa.blog.fc2.com/blog-entry-4406.html
(2014年10月17日UP)
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