FC2ブログ

    記事一覧

    2019年6月に訪問した展覧会、美術館、博物館など【実績】

    <前月分>

    2019年5月に訪問した展覧会、美術館、博物館など【実績】
    https://reywa.blog.fc2.com/blog-entry-5133.html


     ~~~ ~~~

    <凡例>

     表示の順序は、私の評価の高い順。但し、ツイデで見た同じ館もしくは近所での展覧会は、付属たる展覧会の評価に関わらず、主たるものに近い並びに置く事にする。

    ○=実際に見て来たもの(そのときの全精力を用いて鑑賞したと言えるもの)
    ●=実際に見て来たもの(一応全部を見たが、時間に追われ、説明の一部<外国語部分など>を端折ったり、疑問を残して先に進んだり、概略を鑑賞する事で先に進んだもの
    ▼=実際に見て来たが、時間の関係などで、展示作品の一部の鑑賞に留まったもの

     上の○のものに関して、

    ◎=行って来た結果、「行って良かった」と感じたもの
    ■=行って来たが、金銭と時間の支出に見合うものではないと感じたもの

     月初で使用を開始しているの「ぐるっとパス」の有効期限は、~2019年6月13日。

    文字色を青としたものは、本当に素晴らしく、2019年のベスト10候補として考えられるもの。
    文字色を水色としたものは、上記の青色レベルと同等のものと考えるが、様々な理由により、私の心を「動かす」にまでは至らなかったもの。
    文字色を緑色としたものは、ベスト10とかの評価付けと関係無く、素晴らしいと感じ、他人様にも勧めたいと思ったもの。

    この文字色のものは、見に行く価値が無いと思ってしまったもの。


     ~~~ ~~~

    10日間、実質17展。鑑賞料としての支出 11,030円。


    ●ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道@国立新美術館
     https://artexhibition.jp/wienmodern2019/
     https://artexhibition.jp/wienmodern2019/outline/#place-tokyo
    会期:2019年4月24日~2019年8月5日(10:00~18:00。金土は、4~6月は~20:00、7~8月は~21:00。2019年4月29日~2019年5月2日、2019年5月5日は~20:00。火曜日休館) 1,500円(本来 当日券は 1,600円だが、購入済みのサントリー美術館の年間パスポートを提示し「あとろ割」で100円割引に)
    …鑑賞時間 5時間10分。
     出展点数 400点に至る、ものすごい規模の展覧会。今までの国立新美術館での展覧会での鑑賞時間、クリスト展2つでの鑑賞時間から考えて5時間もあれば、見終えると思っていたのだが、まさかの時間切れ。次に挙げる区域は退館時刻までの20分で通り過ぎるしかなかった。出展作品は全て見終えたし、解説も全て読んだが、さすがに20分では、「見た」と言うだけ。あと、2時間程度必要だったのかも知れない。
     4-5-2 ウィーン工房のグラフィック
     4-6-1 エゴン・シーレ―ユーゲントシュティールの先へ
     4-6-2 表現主義―新時代のスタイル
     4-6-3 芸術批評と革新



    ○◎ギュスターヴ・モロー展@パナソニック汐留ミュージアム
     https://panasonic.co.jp/es/museum/
     https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/19/190406/index.html
     会期:2019年4月6日~2019年6月23日(10:00~18:00。水曜日休館) 0円(本来 当日券は 1,000円だが、「ぐるっとパス」適用で追加支出無しで入館)
    …鑑賞時間 2時間10分+見直し 5分=小計 2時間15分。他に、13分間の映像を会場外で見ていたので、それを加えると、約 2時間半。ツイデに、ルオー展示室で、約 15分(映像解説を含む)。
     Cat.no.18「出現」(The Apparition; L'Apparition)が来ていたのには、結構驚いた。各章で有名作品が完成作品は1~2つ程度で、後は資料だったが、資料と言えどもモローの作品。完成品云々て言っても、「出現」は完成品ではない、って事にも注意。
     展示作品間を繋き流れている論理の強靱さに舌を巻いた。私はモローなどの神秘主義には、いささか共感出来ないタイプなのだが、この展覧会には、感嘆。



    ○◎綴プロジェクト 高精細複製画で綴るスミソニアン協会フリーア美術館の北斎展@すみだ北斎美術館
     https://hokusai-museum.jp/modules/Exhibition/exhibitions/view/738
    ○前期:2019年6月25日~2019年7月28日(09:30~17:30。月曜日休館) 3,000円(当日券は 1,000円だが、年間パスポートを購入した)
    …鑑賞時間 3時間+ブロガー内覧会 1時間20分ほど=計 4時間20分ほど。
     ブロガー内覧会に参加する事にした際、スケジュール調整をして、内覧会の前に先ず自分の目で見る事としたので、会期初日に訪問。
     綴プロジェクトの複製画13点(展示替えあり。前期に出て来るのは、10点。通期展示されるのは7点のみで、前期のみ展示が3点、後期のみ展示が3点)を軸に、図像学の観点から、北斎の似た図像や、同じモティーフでちょっと異なる図像を集めて展示している。


    ○◎シャルル=フランソワ・ドービニー バルビゾン派から印象派への架け橋@東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
     https://www.sjnk-museum.org/program/schedule
     会期:2019年4月20日~2019年6月30日(10:00~18:00。金は~19:00。原則、月曜日休館) 1,300円)
    …鑑賞時間 約1時間半。
     私の、あのビル(旧・新宿安田ビル)の42Fの、この美術館訪問としては、最後の展覧会になる見込み。次の訪問時には、隣接の新しい建物になっている事だろう。


    ○◎印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション@Bunkamuraザ・ミュージアム
     http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_burrell.html
     会期:2019年4月27日~2019年6月30日(10:00~18:00。金土は~21:00。休館日未定) 0円(本来、当日券は 1,500円、前売り券は 1,300円だが、窓口での早割購入で、1,000円で先行入手済み)
    …鑑賞時間 2時間35分(うち、会場内でのバレル・コレクションについての映像解説 9分×2=計 18分ほど)。
     別に印象派に限定した展覧会ではなかった。
     バレル・コレクションは、寄贈時に「作品を英国外に持ち出さない」事を条件としていたのだが、美術館の改修の機会に、日本5箇所を含む国外での展示をする事となった。女王の裁可との事だが、英国は制度上、国会独裁の国(Regis on Parliament; Regina on Parliament)なので、国会審議によるものではなかろうか。


    ○◎国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展@国立西洋美術館
     https://artexhibition.jp/matsukata2019/
     https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2019matsukata.html
     会期:2019年6月11日~2019年9月23日(09:30~17:30。月曜日休館) 1,600円(前売券は1,400円)
    …鑑賞時間 2時間10分+会場内ホールでの映像解説 10分×2=20分、総計 約2時間半。
     B1Fでの西欧での由緒ある美術館の様な圧縮展示(何段にも上下に絵画を展示している様子)には目を瞠ったが、実はあまり優れた方法とは思わない。フランスが重要美術品として日本に返還しなかった作品の出品(全部で20点と云うが、少なくとも3点は展示されていた)では、フランス後でその旨記述されていたが、「これが、重要美術品に当たるのか…」と思う様なもの(例:ゴーギャンのスケッチ)なんかもあった。印象派以降では、常設展で展示されているものが結構な数含まれており、一方、常設展でも松方コレクションがかなりの割合あった。もともと、国立西洋美術館は松方コレクションを基にしたものなのだから、今回は、フィンランド関係の展示を除いて、全館を用いて企画展を開催しても良かったのではないだろうか? 海外からの観光地としての来訪も増えた事で、常設展を維持する必要性が生まれて来てしまっているのだろうか?
     松方幸次郎が、何故、これほどのコレクションを築けるだけの利益を獲得出来たのかの答えとして、第一次大戦後の船舶需要を見越して既成貨物船を築造しておいたからだ(と言っても、17隻なのだが)、そして、それを市況の動向で、最も高値の時点で売り抜ける事に成功したからだ、との回答が用意されていたのは、有り難かった。そして、その後の松方コレクションの行方に関して、川崎造船の経営破綻により国内にあった松方コレクションは売却された一方、海外に多くが残った理由として、1924年に奢侈品に関する税法が改正され、高額美術品の輸入に対して、100%の税率が課せられた事なども知る事が出来た。また、ロンドンのPantechniconの倉庫の火事で、ロンドンのコレクションが焼失した事、その中に、松方コレクションの形成に大きな力となったFrank BRANGWYNの多くの重要作品が含まれていて、彼の作品の重要部分がそれによって失われた事、そして、松方コレクションの返還は日仏両政府の約定であり、松方家から所有権の請求が出来ない事を予め松方家の明確な同意を得て行われた事(外交資料が展示されていた。Cat.no.D21か、同D22だと思うのだが、出品目録の名称からは「そんな種類のもの見なかった」って気がする)など、色んな歴史的な資料(史料)で知る事が出来たのは収穫。なお、日置釭三郎からジョルジュ・ブラックへの手紙の中で、松方幸次郎の言葉が英語で表記されている事から見ると、松方幸次郎は英語で指示書を書き、交渉なども英語で行っていたものと思われる(松方幸次郎は、米国の大学と大学院を卒業しているので、英語を話せるのは確実)。ブランスやドイツでは、現地語が必要なときは通訳を介したのだろうと推測する。
     中国人のツアーの入館と重なったからかも知れないが、やたら中国人(大陸からと思われる)が多かった。外見からは判断が付かないが、言葉などで判断出来る。

    ○◎日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念 モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち@国立西洋美術館(新館 2Fの、ほぼ全フロア)
     https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2019modernwoman.html
     会期:2019年6月18日~2019年9月23日(同上) 上記企画展チケットで入場(単独だと、当日券は常設展として 500円)
    …鑑賞時間 約2時間。

    ○その他の常設展示@国立西洋美術館(本館2F & 新館1F)
    …鑑賞時間 約2時間半。常設展示のうち、かなりの部分が上記企画展の展示に回っているので、その埋め合わせに、普段見れない所蔵作品が結構出て来るのかと思ったら、上記のフィンランド女性芸術家7人展で結構な面積を占めての展示をした所為か、ほとんどは見た事のある作品ばかりだった。解説などが変わっているかとも思い、解説文に見覚えの無いものはしっかりと読んだ上で、記憶の薄い作品を重点的に見て回ったのだが、それにしては時間が掛かってしまった。上のものを見た後だったので、気力も萎え、疲れていた所為?


    ○◎第50回企画展 貨物ステーション 貨物のヒ・ミ・ツ@旧新橋停車場 鉄道歴史展示室
     http://www.ejrcf.or.jp/shinbashi/
     会期:2019年3月19日~2019年6月23日(10:00~17:00。月曜日休館) 無料
    …鑑賞時間 23分間。若干の資料を除けば、ほとんどパネルでの説明(全面、日本語)。が、書かれている内容が素晴らしかった。


    ○◎板橋区美×千葉市美 日本美術コレクション展―夢のCHITABASHI美術館!?@千葉市美術館
     http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2019/0601/0601.html
     会期:2019年6月1~23日(10:00~18:00。金土は~20:00。会期中無休) 0円(本来、当日入場料は 200円だが、私は年間パスポート購入済みゆえ、追加支出無しで入館)
    …鑑賞時間 3時間半。千葉市中央区役所がGW中に「きぼーる」へ移転済みだった事には驚いた。それ故か、駐車場が満車にはなっておらず、地下駐車場に停める事が出来た。
     設定入館料が200円と云うのは、確かに驚きのコストパフォーマンス。
     中村 芳中について、今まで、尾形光琳の画風を、独特の指向で展開したものと考えていたが、画風の系譜としてみると、酒井 抱一に先行する立林 何帠(たてばやし かげい。https://kotobank.jp/word/立林何帠-93732 cat.no.4「扇面貼交屏風」)の段階で、ほぼ画風が完成されていた事に驚いた。また。摘水軒文化振興財団(寺嶋家@柏市)の両館に寄託する岡本 秋暉 作品が揃い踏みしているは、微笑ましく思った。
     8F冒頭の琳派作品の並びは圧巻揃いで息苦しく感じるほどの名品揃い。圧倒された。が、そこを過ぎると、結構気楽に見る事も出来た。が、鑑賞時間は、3時間半と、それなりに長くなった。
     なお、cat.no.82 柴田 是真「麦穂に燕・浪に貝尽し図扇面」で展示されていた、入れ物(袋を更に覆う外容器)は、上下逆が正しいのではないだろうか?要は、上から出し入れする形で展示されていたが、手元に扇の要が来る形で入れ、出し入れの口を手元に見る形が正しいのではないだろうか?


    ○◎±復号の彫刻家たち展@宗教法人 長泉院 附属 現代彫刻美術館(目黒区)
     http://museum-of-sculpture.org/archives/85
     会期:2019年4月20日~2019年6月23日(10:00~17:00。月曜日休館) 無料
    …野外彫刻展示も含めて、鑑賞時間 約1時間。目黒区美術館への訪問の後、こちらへ訪問。Google Mapsを見ながら進んだのだが、少し迷ってしまった。17:00を閉館時刻としているので、少し急ぎながら鑑賞。本館内での鑑賞時間は、約30分ほど。本館の1F部分のみ(本館には、別に2Fあり)が企画展の展示区域となっていた。
     2019年5月26日NHK Eテレにて放送の「アートシーン」で、展覧会も、この美術館の存在も知った。無料なのは、申し訳ないほど。



    ○◎クリムト展 ウィーンと日本 1900@東京都美術館
     https://klimt2019.jp/
     https://www.tobikan.jp/exhibition/2019_klimt.html
     会期:2019年4月23日~2019年7月10日(09:30~17:30。金は~20:00。変則的ながら月曜日休館) 1,600円 
    …鑑賞時間 2時間10分。
     装飾的な方向性について理解は出来るものの、風景画以外に心惹かれるものは無かった。入って直ぐのB1Fの混雑故、鑑賞時間が長くなったものの、私の興味に従って見て行ったのなら、かなりの短時間の鑑賞で終わったと考えられる。
     「行きたい」リストからは、漏れていた事に気付いた(笑)。


    ○世紀末ウィーンのグラフィック デザインそして生活の刷新にむけて@目黒区美術館
     https://mmat.jp/exhibition/index/
     https://mmat.jp/exhibition/archive/2019/20190413-63.html
     会期:2019年4月13日~2019年6月9日(10:00~18:00。月曜日休館) 0円(本来、当日券は 800円だが、「ぐるっとパス」適用で追加支出無しで入館)
    …鑑賞時間 約2時間45分。
     私がそんなに興味を抱いていない分野(ウィーン分離派は神秘主義に向かって行く連中<artists>が多い事から)だった事もあるかも知れないが、作品を羅列しているだけの様にも感じた。中に素晴らしいものがあり、ウィーン分離派を起源として、後の様々な動きに繋がって行く様が見て取れた。が、イギリスでのラファエル前派と同じ匂いを私が感じるのは、後の低俗少女漫画の画風の起源ともなっているからだろうか?
     ウィーン分離派の展覧会で自らSecessionと名乗っているのに驚いた(てっきり学術的な他称、もしくは通称、俗称の類いかと思っていたので)。


    ○◎熊谷守一 いのちを見つめて@群馬県立館林美術館
     http://www.gmat.pref.gunma.jp/ex/exnow.html
     会期:2019年4月20日~2019年6月23日(09:30~17:00。原則、月曜日休館) 820円
    …鑑賞時間 1時間半 + 展示室1での彫刻展示 35分 + 彫刻家のアトリエ(別館) 10分=計 2時間15分。
     今まで熊谷守一の「モリカズ様式」の絵をいくつか見て来て、「わざわざ行く価値はあるのか?」と迷いながら行った(過去には、2017年12月1日~2018年3月21日の会期で東京国立近代美術館にて開催された熊谷守一展に行かず終いになった事もあった http://kumagai2017.exhn.jp/https://reywa.blog.fc2.com/blog-entry-4909.html )。
     熊谷守一の所謂「モリカズ様式」が、どこから出て来たのか? は、やはり判然としなかった(日本画からと云う推測は容易に出来るが)。また、モリカズ様式を見ていても、私には「どこか強く惹かれる」ものの、その「惹かれる」要因が、自分でも判然としないところがある。それを見ての惹かれるものを、熊谷守一が核心だけを残して(後は削<そ>ぎ落として)描いているからだ、と形式的な論理としては言えるのだが、では、「そこに、どんな核心が描かれているから、私が惹かれるのか」は、自分でも分からないまま。Cat.no.63「ひまわり」などに至っては、描く対象を単なる素材として、新たな創造を行おうとしていたかの様に感じるが、私は、この種の作品には、全く心惹かれない。


    ○◎近代の小説Ⅱ―花袋が見た大正の文壇―@田山花袋記念文学館(館林市)
     http://www.city.tatebayashi.gunma.jp/bunka/06_kine/06_tenzijouhou.html
     会期:2019年6月1日~2019年10月6日(09:00~17:00。月曜日休館) 210円
    …鑑賞時間 約1時間(展示品の字を全て読むには、私の近視と老眼の境目で、目の焦点が合わない事が多く、無理だった)+映像解説3編 約25分(そのまま見るなら20分で足りるが、ホールでの視聴であり、音声での邪魔な話し声などもあり、聞き取れない事があったので、1編は再視聴してみた)+定本 田山花袋全集 第1巻より島崎藤村の序文と、「蒲団」通読 約1時間15分(全集でのページ数は、「蒲団」で86ページほど)=総滞在時間は、2時間40分超。
     群馬県立館林美術館での「熊谷守一」展を見終わった後、食事(魚べい へ行こうとしたら、満席だったので、駐車場共用の「かつや」へ)をした後で。途中のカーナビ地図に現れた日清製粉ミュージアムへ行こうかと検討したのだが、Google検索で「混雑」とあったので、多々良沼畔(ほとり)の「歴史の森」駐車場へ。で、そこでの花菖蒲が少々しょぼかったので、駐車場に一番近い、この施設へ入館した次第。全ては、ツイデの結果。
     現時点で読む人がそう多くない田山花袋である故、そうそう多くの入館者も見込めない状況。郷土の偉人としての顕彰の為、しぁたなくであれ維持して行かなければならない施設となっていると推測する。ホールのクーラーが黴(かび)臭いのには、閉口した。
     が、展示の流れや解説は、比較的分かり易かった。樋口一葉が学んだ「荻の舎」に、一葉没後、花袋が参加している(その後、鴎外も)事や、一葉の作品を育んだ博文館で、花袋が特定雑誌の編集主幹を務めた事などの縁に驚きもした。また、文学史の説明が分かり易く、明治維新後 戦前(花袋の没年は1930年)までの期間の文学史の流れが理解出来た。私は、この様な分かり易さを以て、この時代の日本文学史を学んだ事は無い。自然主義文学については、2019年4月に読んだ、大塚英志・著「社会をつくれなかったこの国がそれでもソーシャルであるための柳田國男入門」(角川EPUB選書 016;2014年10月刊)で、多少の興味を抱いていたので、ホールにある「定本 田山花袋全集」第1巻に収載されている「蒲団」を通読してみたのだが、私が国語の授業の中で、いかにイイカゲンかつ浅薄な内容しか教えられていなかったのか、痛感した。私は、私の国語の教師のかなりの方々に深い恩を感じる者ではあるが、それにしても、彼らの文学史への理解の浅さには、今となっては、驚くしかない(まあ、彼らの当時の年齢より、今の私は年上となっているのだが)。
     私は「文学館」と云う施設の有用性、価値について疑問を持っている者の一人だが、ここは、樋口一葉記念館(非常に高く評価している)に次いで、私の評価の高いところとなった(とは云っても、私の訪問した文学館は、圧倒的に数が少ないのだが)。顕彰施設としては、大田区立郷土博物館の「馬込文士村」展示も得るところは多い。が、山梨県立文学館の常設展示は、作家により展示方向が異なり、何をしたいのか、よくワカラン。


    ○◎大哺乳類展2@国立科学博物館
     https://mammal-2.jp/
     会期:2019年3月21日~2019年6月16日(09:00~17:00。月曜日休館) 0円(本来 当日券は 1,600円だが、私は2年間分の年間パスポート購入済みなので、追加支出無しで入館)
    …鑑賞時間 3時間45分。
     年間パスポートを購入済みでなければ、「メンドクサイ」として行かなかったであろう展覧会。剥製をど~んと並べた展示は迫力はあったが、それが何なのか、を同定するには、手元の開設パネルの説明と見較べて、自分で確認するしかなく、同定に迷うものも多数あったし、解説パネルから離れたところに展示してある剥製も結構あった。展示場所に番号を振るとか、展望台からの山の名称の図の様に、順番に名前を書いておくとか、もっとやり方はあった様に思う。
     目を開かせてくれる様なものもあったが、不満も残った展覧会。

    ○◎国立民族学博物館・国立科学博物館 共同企画展「ビーズ -自然をつなぐ、世界をつなぐ-」@国立科学博物館(日本館 1F北ウィング)
     http://www.kahaku.go.jp/event/2019/04beads/
     会期:2019年4月9日~2019年6月16日(同上) 同上
    …鑑賞時間 2009年5月の訪問時の約40分+約1時間=計 約1時間40分。
     前回の感想としては、恐ろしいほど無価値な展覧会に思えたのだが、見終わってみると(後半部分で)、以前見た、江戸東京博物館での勾玉展(2018年11月 https://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/65135946.html )や、以前読んだ「ガラスの文明史」(2018年12月読了 https://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/65104952.html )と繋がる内容もあり、結構楽しめた。面白さと云うのは、私の場合、論理の網の中にある様だ。

    ○国立科学博物館 日本館2F南ウィングの一部(入口~珊瑚礁)
    …鑑賞時間は、閉館時刻の告知があるまでの15分ほど。


    ○J-POWER 只見展示館(福島県 只見町)
     http://www.okuaizu.net/spot/806/
     (09:00~17:00。水曜日休館。4月下旬~11月中旬のみ開館) 無料
    …鑑賞時間 2時間15分(映像解説 約1時間5分ほどを含む)+館内展示著作物2点を読了(約50分ほど)。
     2017年10月に一度訪問した事があったのだが、閉館時刻まで、ほとんどの展示物を素通りする程度の時間しか残っていなかった。今回、再訪し、ほとんどの展示物をじっくりと見て回る事が出来た。
    関連記事

    コメント

    コメントの投稿

    非公開コメント

    累計の訪問者数

    Profile

    レイ豚@日立柏酒場裏

    Author:レイ豚@日立柏酒場裏
    Yahoo! Blogsにいたのですが、同ブログ・サービスが終了する事から、このFC2ブログを2019年8月29日以降、メイン・ブログとしています。
    元ブログは、https://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda


    元ブログは、https://reywa.blog.fc2.com/blog-entry-5282.html に書いた事情により、2019年8月29日に更新不能となりました。

    特定日の記事の一覧表示

    10 | 2019/11 | 12
    - - - - - 1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30

    特定月の記事の一覧表示

    書庫内の記事の一覧表示

    最新トラックバック