キツネノカミソリについては、当ブログ内でも、千葉県柏市内の「あけぼの山農業公園」や、栃木県那須烏山市の「龍門の滝」のもの(これはキツネノカミソリだとの確信まではありません)を取り上げたものはありました。が、それほどの群生ではありませんでした。
ところが、ぴぃさんのブログ記事
https://ameblo.jp/noripywindy2/entry-12484249536.html(オリジナルのヤフー・ブログから2019年になって移行した記事) で、千葉市の泉自然公園にはキツネノカミソリの群生がある事が判りました。て事で、出掛けてみました。千葉市は、自然公園であっても、駐車場に営業時間の制限があるのが気に入らないところで、早朝なんかに訪問して帰って来る事が出来ないんですが(泉自然公園は、全敷地に渡って、利用時間に制限があります)、まあ、それはそれ。管理の都合もあるんでしょう。密猟、密漁、盗難、盗掘なんて可能性だってありますから。
ぴぃさんのブログでは「ガイド的な記事にはしていません」て事なんですが、私の方は、自分で行っていただくのがベストと考え、極力、情報は明らかにする様にしてます。ですので、先ず、泉自然公園のうちキツネノカミソリの咲いている場所から。

この記事の画像は、カーソルを合わせてクリックすると、別ウィンドウで大きく表示されます。
薄紫色のラインで書いた部分に、キツネノカミソリが咲いてました。記憶に頼ってプロットしていますので、多少場所がずれていたり、漏れていたりって可能性はあります。けれど、4時間弱を掛けて、通路設定されている全ての通路(通路設定されていないところは、「マムシに注意」との看板があとこちにあったので、入っていません)を歩いたので、概略は示せているかと思います。
この泉自然公園は、今まで、国道126号線を通った際に場所は気付いていたものの、初めての訪問。ぴぃさんの記事を読んだ際も「泉自然公園」て明記されてるのに、頭の中では当初「昭和の森」を思い浮かべていて、「さて、あの敷地のどこに咲いてるんだろう?」って思ったほど。
泉自然公園のHPに書いてある通り、「あちこちに咲いている」のですが、決して「至るところに咲いている」訳ではありません。
池周辺の通路脇に咲いているのと、いくつか群生地があります。あんまり日光が燦々と降り注ぐ様な場所ではなく、半日陰の様な場所で咲いていました。この辺りの事情は、よく分かりません。ヒガンバナの近縁種ですので、花の時季と葉っぱの時季は ずれて、秋~春の他の植物が枯れた様な時季に葉っぱを出して光合成を行っているのですが、必ずしも、広葉樹(落葉樹)の下に咲いている訳でもない。地下水の集まる様なところで、泉が湧くほどの湿地ではないほどのところに生えている様にも感じました。
ヒガンバナの近縁種ですので、個体単位では、咲いているのは長くても1週間ほど。もう今(2012年8月23日)では、明らかに最盛期は過ぎています。ちなみに、今年2012年の最盛期は、2012年8月18~19日だった模様です。
ちなみに、キツネノカミソリって、こんな花。

ヒガンバナと較べると、「花弁に捻性が無い」(不捻性)って表現されますが、真っ直ぐ。ちなみに、上の画像は、泉自然公園敷地内でのものですが、近隣の様子を確認するため敷地外を少し歩いていたら、泉自然公園西側にある雷神社のところでも似た花が咲いていたのですが…龍門の滝で見た(
http://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/60858226.html 参照)様な、少し花色の濃いもの。

やはりキツネノカミソリなのでしょうか? キツネノカミソリだとすると、この花色の違いは何なのでしょうか?結構陽当たりのいい場所でしたので、陽当たりがいいと花色が濃くなるのでしょうか?それとも、この色はカロチンみたいなので発色は一定と思っていたのですが、もしかするとアントシアニンで、土壌のpHなどで発色が違うのか?にしちゃ、青色のキツネノカミソリなんて見た事ないし。
なお、雷神社のものは、開花時期が泉自然公園内より少し遅めみたいで、蕾がかなり見られました。今の時季に温度が下がらないと…なんて言うと、おかしな気もするけど、温度が一定以下にならないと咲かないとすれば、整合性は採れる。が、それが事実とも限らないんですが。
もしかしたら、3倍体のヒガンバナ(それ故、日本にある旧来のヒガンバナの間では、種は出来ない)とキツネノカミソリとの交雑種なんて可能性もあるんでしょうか?
て事で、後は画像を中心に。なお、画像の美しさだけで言えば、ぴぃさんの記事の方が遙かに優れています。ここでは、状況を伝えたいだけ。
先ず、地図右上のカタクリ群生地近くの、キツネノカミソリ群生地。

ここでは、道の脇の傾斜地(崖地)と反対側の少し緩やかな地形(氷河期からの局地的な地形でしょう。日の当たり具合の差から来る雪の融け方の差による南北の差。神田川流域に広く見られる南北の差と共通しています)の両側に、キツネノカミソリが群生しています。
後は、キツネノカミソリの画像は、地図右下の矢印を付した地点のもの。敷地最大の群生地と思われます。西側斜面(東側に向いた斜面)。正確には南東に向いている様ですが。

これらの画像は、ピントがボケてますが、画像をクリックして大きくして見て頂いた方が、様子がよく分かると思います。

私の見たキツネノカミソリの中で、最大の群生地です。泉自然公園を見るまでは、キツネノカミソリが、こんなに群生するものだとは思っていなかった…。
日本の古来のヒガンバナは、3倍体だけで、明らかに稲作と共に導入された植物です(最近は園芸種としての通常体も輸入されています)。それ故、分布域も、人間の意図が感じられます。それに対し、キツネノカミソリは3倍体も通常体もあり、種は出来る。そこから考えれば、群生していても何ら不思議ではありません。けれど…ヒガンバナが人間の意図によるもので、キツネノカミソリだけが何らかの要因で日本に咲くものなのか?人間の交易などで紛れ込んだものかも知れませんね(ネコだって、もともと日本にゃいなくて、稲作と同時期に輸入されたものなんですし)。
その他、敷地内で咲いていた花。花の名、不明(あんまり花の名、知らないんですよ、私)。

あんまり広く分布はしておらず、2箇所(いずれも駐車場からお花見広場への通路脇)で見ただけでしたが。
蓮池には、蓮も咲いてました(結構、茎が長かった。大賀蓮?)
また、こんな鳥も。


コブハクチョウなのか、アヒルなのか判別出来ず。ペンギンじゃないのは、私にも判るけど(笑)。一番多く見たのは、鴨の類でした。
また、敷地外の栗畑では、栗が、もうこんなに。

上のキツネノカミソリ最大の群生地から外に至る通路では、結構、青いままの栗が落ちてましたが、サルでもいるのかな?
なお、泉自然公園は比較的古くからある公園なのか、自販機の数は少なめ(私は駐車場や事務所付近の他は1箇所しか見つけられませんでした)なのに対し、水飲み場(竹竿風のデザインになってます)が適宜設けられており、この暑い中、助かりました。水を飲み、腕を洗い冷やし…てな事で、熱射病の憂いなく約4時間歩き回れた訳です。
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